タップの向うは不思議の町でした。

世の中のプロモーションを勝手にPICK UP ! (ライター:斉藤ふたり)

Galaxy S7 edge『進化ヲ、恐レルナ。Galaxy』

CMがかっこいい。

 

ロングバージョンがWEBにあるのだろうと思ってスペシャルサイトに行ってみたよ。

 

『進化ヲ、恐レルナ。Galaxy』

はどうやら、3本のムービーからなるプロモーションらしい。

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 https://www.nttdocomo.co.jp/special_contents/galaxy/

 

俳優の長瀬智也さん、山崎紘菜さんが出演するホラー仕立てのスペシャルムービーで、まるで、映画でも見ているようなクオリティ。

しかも、クオリティが高いだけでなく、3番目の映像にあるしかけが。

 

【仕掛け】
スマートフォンYouTubeアプリで見ると、“視聴者のスマホのOSを自動的に識別し、それによって物語のエンディングが変わってくる”ようになっている。
GalaxyのライバルであるiPhoneで観た人だけが、恐ろしい結末にたどり着くようになっていて、その後「あなたの機種では彼女を救うことはできない。Galaxyに替えて、もう一つの結末ヲ目撃セヨ。」と表示される仕掛け。


またこの映像は360度視聴可能な映像になっており、VRで見ることを想定しているようですね。


つまり、


CMで興味喚起。
スマホスペシャルサイトに誘導。
3本の動画を見せる。
そしてiPhoneユーザーには、店頭でGalaxyを手にとってもらい、VRヘッドセットで映像の続きを見てもらいつつ、Galaxyの良さに気づいてもらう。

 

結局、店頭で手にとってもらわない限りは、ブランドスイッチには、いたらないから、CMから店頭にいかにiPhoneユーザーを誘導できるかを狙ったキャンペーンなんだろうね。

試みとしては、とても面白いし、なんといってもプレゼン栄えする企画ですよね。だから選ばれたんだろうな。

 

でも、気になったの点がいくつか。。

 

【気になっちゃいました。】

まず、CMの続きをWEBで見せるという手法は昔、はやっていたけど、今でも通用するのでしょうか?わざわざ調べてまでCMの続きが見たくなるのって、よっぽどじゃないと成立しないと思う。Youtubeの動画再生数があまり伸びていなかったのはそういうことなんじゃないだろうか。

 

すごく王道なプロモーションという感じで、大物タレントの起用、CM、WEB、店頭と一気通貫した立体的な構造で、予算もかなりの金額だと思うのだけど、その分、逆に、王道すぎてというか、予定調和すぎる感じがして、ちょっとつまらない感じをイマドキの若い人たちは感覚的に感じてしまうのではないか?きっちり作りこまれているからこそ、”リアル”感がどこにもない。

 

”リアル”かそうじゃないかって、イマドキの若い人たちの「面白い」かどうかを判断するときの、ひとつの判断基準になっている気がするんですよね。

 

あと、もうひとつ。
仮に店頭で、VRヘッドセットでこの映像を見たときに、コンテンツとしては、すごいねとは思うかもしれないけど、それでGalaxyに乗り換えようと思うのだろうか?

 

スマホのブランドスイッチって、やっぱり大変ですねー。