タップの向うは不思議の町でした。

世の中のプロモーションを勝手にPICK UP ! (ライター:斉藤ふたり)

抱く県、佐賀

抱く県、佐賀

 

http://i-daku-saga.jp/index.html

f:id:katachizukuru:20160617151434p:plain

この企画のコンセプトがとてもいい。

単発の打ち上げ花火で終わってしまうことがおおい観光PR動画。そこに疑問を感じ、「持続可能で自走可能な仕組みづくり」を目指して作られたというのは、非常に納得感がある。

モノを体験する観光ではなく、コトを提供する新い観光体験として、佐賀県民との「抱く」をきっかけとした交流から、一生忘れられない思いとして記憶に残してもらうことを狙っているらしい。

 

抱く県、佐賀

タイトルも、とてもキュートですよね。

 

コンセプトも、アイディアもとてもよいけど、

けど、

それを実現させるアクティベーションにちょっと無理がある気がした。

 

LINEの公式アカウントに友達になってもらう必要があって、会いたい人のところまでのルート案内、写真のアルバム保存もできて、きっと若い人たちをターゲットにしていることもあって、LINEに絞っているのかもしれないけど、そもそもLINEアカウントと友達になってもらうのって、結構ハードル高い。

スポンサードスタンプをやれば、300万人以上を集められるけど、そうじゃない限り、そんな簡単にお友だちになってくれないよ。

あと、

ハグできる人たちの魅力もそうだけど、そこでどんな特別なことができるのかをもっと教えてくれないと、会いに行きたいと思えないなーと思っちゃいました。人が魅力なのは分かるけど、実際はハグが目的ではなく、ハグ以外の体験をしに行くわけだから。

今のサイトやLINEアカウントを見ていると、なんか、レストランに入って、写真のないメニューを見せられている感じ。写真がないと、料理って選びずらいじゃない。ハグできる人の写真だけでなく、そこでどんなことができるのかも、ビジュアルで教えてほしいなと思いました。


LINEの友達数だけを見ると、あまり人が集まっていないようだけど、今後どうするのかが気になりました。

 

LINEスタンプでお友だち数を増やす(ちょっとフィジビリティ的に難しい気もするが)ことで、認知の獲得をしていかないと厳しい気がします。動画はとてもよくできていて、いいなと思いましたが、思った以上にビュー数が伸びていないので、認知を強化する必要があるかなと思いました。

 

もしくはLINEは捨てて、サイトで完結できるようにする。


アルバムをコンプリートする人なんていないと思うんだよね。だからあの機能とかは不要。LINEスタンプが実施できないなら、いっそのことLINEは捨てて、サイトで完結できるように改修したほうがいい気がします。
もっと佐賀県の魅力が伝わるような情報を盛り込むとかをしつつ、サイトを改修したら、バズムービーでもう一度人を呼び込むのがいいと思います。

 

人を振り向かす”きっかけ”の部分がいいだけに、このまま終わってしまうと、とてももったいないよー。