タップの向うは不思議の町でした。

世の中のプロモーションを勝手にPICK UP ! (ライター:斉藤ふたり)

FAST Food AID

”ファストフードのレシートを持参すると、不足分のサプリメントを無料配布するフェイクショップ「FAST FOOD AID」をGW期間中、原宿にオープン。栄養リテラシーの低い現代人に“ 新型栄養失調リスク” に対する啓蒙と、知られざるヘルシーファストフード・お好み焼きを訴求。”

 

という記事を見たのでサイトに行ってみたよ。

 

http://fastfoodaid.jp/

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【さすがだなーポイント】
・デザインのクオリティが非常に高い
・独特な世界観が作られており、サプリメントのラベルとか、栄養価シートの見せ方とか、とてもきれい。
・そして、このプロジェクトの肝である、「現代人は新型栄養失調のリスクが高く、補給すべき栄養素分のサプリメントに換算すると、相当数のサプリメントが必要になる」というファクトの発見は、とてもすばらしいなと思いました。

 

逆に、


【「でもな・・・」と思った点】
・これ、カンヌ、意識してますよね?
・いや、カンヌを目指すことが悪いのではなく、このプロジェクトからなんとなく感じちゃうのは、「きれいなストーリーづくり」、「目を引くビジュアル」で、実施したという事実だけを残して、とにかくカンヌへのエントリーに間に合わせているのかなと感じてしまうのは、私だけでしょうかー?
・もし、本気で「新型栄養失調のリスク」への気づきから、お好み焼きはバランスの取れたヘルシー食材という新たなパーセプションを獲得し、態度変容を起こさせようとしたら、もっと、泥臭い、地道な取り組みが見えてきてもよさそうな気がするんですよね。

 

それとも、まずはカンヌをとって、そこで話題にしてから、逆輸入的に、この取り組みをムーブメント化させることを狙っているのかな?

 

いずれにしても、とてもいいプロジェクトだけに、もう少し、世の中を動かそうという”本気感”みたいのが見えてこないと、結局だれにも届かないんじゃないかなと思ってしまいました。

 

ユーザーって、ちょっとした”あざとい感じ”とかを、結構敏感に感じてる気がするんですよね。